ちょうど去年の今頃、写真のゼミを受講していました。
銀座の奥野ビルという、築88年ほどにもなろうという古めかしいビルの中にあるギャラリーカメリアで、週末の朝10時から写真家の安達ロベルト先生が入れてくださるコーヒーの香りと、ギャラリーに入ってくる柔らかな光の中で行われる授業。
そんな贅沢な時間も、急に奪われることになった一年前。そしてただただ流れていった時間の中で、オンラインとなった講座を通して、一年の間に唯一形として残った作品を展示させていただいております。
当時、クラスの皆さんとは直接顔を合わせたりすることもなく、オンライン上で作品を拝見していました。今、一年経って練られたものが、実態となってそこにあることと、時を経てそこにあるビルとギャラリーの空気に、今までにない感慨を覚えました。
face to face #16 Gallery Camellia×安達ロベルト写真講座 光の時 14期・15期 受講生展覧会 「光と時」
この作品制作をしなかったら、去年一年、何も残らず終わっていたかもしれません。
機会をくださったロベルト先生と、ギャラリーの原田さんには、本当に感謝するばかりです。
そんな時期でもできたこと、そんな時期だからこそできたこと。
今年もまた先が見えづらい状況になりつつありますが、できることをしていかないと。
一年、そしてまた一年。何があろうと時は過ぎていきます。