もう一つ、ホテルの話。The Fullerton Hotel Singapore。2001年に開業。
マーライオンがあるフラトンヘリテージの中にあります。
ホテルとしての歴史は長くはないですが、この壮麗な建物は1928年に完成し
中央郵便局やいくつかの政府機関などとして使われていました。
実際1996年まではほんとに郵便局だったということです。
外観もさることながら、ロビーフロアの空間は天井が高く壮観。
ホテル内のJADE という広東料理のレストランで食事したのですが、
上品なワンピースを着て綺麗に髪をセットした広東語を話すマダム達や、
白いYシャツを着たビジネスマンなど、タイムスリップしたシンガポール
上流社会がここにあるのではないかという雰囲気でした。
なんで広東語率が高いのかと思いましたが、実はここ香港の信和集団の
傘下の企業が経営しているのだそうです。(Royal Pacific Hotelを
経営しているところですね!)
シンガポールと香港の成り立ちについては、類似点が多くなりながら
今おかれている状況は随分違うものになりつつあります。
1920~60年代あたりの世界の華人社会がどのようであったか、
シンガポールと香港の道は、どこで別れていったのか、
調べてみたくなりました。
それにしてもこちらの広東料理、伝統的でもあり、モダンでもあり、
最高でした!
皮付きの”焼肉”は、周りパリパリでお肉は柔らか。
海老マヨは、わさび入りで飽きのこない風味になっています。
そして、このアワビが絶品でした。乾物ではなくフレッシュあわびで
タレに漬け込んで蒸しています。
もう一度、行ってみたいレストランになりました。