こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「プラダを着た悪魔」 THE DEVIL WEARS PRADA

先週、映画祭の合間にちょろっと見てきました。

ジャーナリスト志望のアンディ(アン・ハサウェイ)。オシャレに興味のない彼女が、なぜか
一流ファッション誌「RUNAWAY」の編集長ミランダ(メリル・ストリーブ)のジュニア・
アシスタントに採用されてしまいます。そのポジションは、ミランダの公私にわたる横暴な
要求のため、今までだれも長続きしたことがない恐怖のポジションだったのです。キャリアの
ステップアップのためと、必死に要求に答えるアンディですが、お陰で私生活はめちゃくちゃ。
友達も恋人も離れていくはめになります。

これ見てて、昔の横暴な上司を思い出しました。“なんでこんなことまでやらなくちゃ
いけないのっ?”とか“なんでこんなことで、全人格を否定されなくちゃいけないわけ?”
ってことが毎日毎日。神経すり減らしながら、歯を食いしばりながら、いつかこんなとこ
から抜け出してやるって思っていました。こういうことってどこの世界にもあるんですねえ。

この映画、若い女性作家ローレン・ワインバーガーの実体験に基づいた小説を原作に
しており、「VOGUE」誌の現編集長がミランダのモデルなんだそうです。そう聞くと
カリスマ編集長の姿が、妙にリアルに思えてきます。メリル・ストリーブ、上手すぎて
あんまり好きな女優ではないのですが、その上手さがハマって笑えます。

アンディは、今風「プリティウーマン」かというぐらいの変貌ぶりを見せます。
頭はいいがダサくさいカッコしている女の子が、見た目も仕事ぶりもだんだん洗練されて
きます。そして、上司を見る目も変わってくるのです。そして、鬼上司にも認められ
希望の職を手に入れます。若い女の子のサクセスストーリーとしては夢も与えられるし、
幸せも感じられるかとは思います。

でも、おばさん的現実的にみると、シェフ志望の彼の元にもどったのはどうかと思いますね。
世界の違う二人、お互いの仕事がネックになって、これから先もどうかなあって思いました。
いらぬ心配でしょうかねえ。