こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「ドラゴン・キングダム」 The Forbidden Kingdom

今年は、北京オリンピックということで、なんだかカンフー映画ばやり。でも
ジャッキー・チェンジェット・リーの夢の共演を実現したのが、ハリウッド映画って
いうのもなんですが、とにかく“考えるな、感じるんだ”で見てみましょう。やっぱり
二人とも素晴らしい。かっこいー。

主人公のアメリカ人少年ジェイソンは、カンフー映画オタク。アメリカにもこういう人
いるんだーと、改めて認識しました。お部屋には、カンフー映画のポスターだらけ。
チャイナ・タウンに行って怪しい老人の店で買うのは、「燃えよドラゴン」と、
なんと「白髪魔女伝」。おまけに、字幕には出ませんでしたけど、“ショウ・ブラザースのは
ないの?”なんてセリフもあり。どうやら、この映画の脚本家ジョン・フスコーが、カンフーオタクの
ようで、こんな少年時代だったのかもしれません。往年の香港映画の絵のポスターをアレンジした
オープニングは、カンフー映画ファンには涙ものでしょう。試写会場にも、30~40代の
それらしき男性の方々が、たくさんおられました。

ストーリーは、如意棒の伝説をめぐる話。ジェイソンは、予言にある“導かれし者”として
如意棒を持ち主に返しに行くことになります。

ジャッキーも、リンチェも、かつての自らの大ヒット映画を彷彿とさせるようなアクションを
たっぷり見せてくれます。世界中の人々が、彼らに期待するのはこれだろう、と思います。

あの時代の彼らが、何で英語をしゃべるのかは不明。これも、“感じるんだ”の世界かなっ。
ジェイソンが、いきなり中国語喋れるようになってもよかったのに。

そして、二人とも二役。それが最後まで意味を持たせてくれて、いい感じ。良い脚本だと思います。

如意棒アクションをながめつつ、私もあんな風にカッコよく棍を振り回せるようになりたいと
ひそかに思うのでした。