こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「カンフー・ダンク」 Kung Fu Dunk 功夫灌籃

試写会行ってきたんですが、残念ながら日本語吹き替え版でした。
最近吹き替え版が増えてきたような気がします。「ミラクル7号」も
吹き替え上映が多くて、でも子供向け映画だからしかたないかと
思ったんだけど、これもとは。

どうやら、最近レンタルでも日本語吹き替え版が人気があるとか。
なんと、最近の若い人の中には字幕を読むのがめんどくさい、はては
読み切れない人がいるとか。日本語の字幕は1秒4文字以内を守ってずいぶん
厳密に作っているのになあ。

セリフに入る情報量という意味では、吹き替え版のほうが圧倒的に
多いのは確かです。コメディを楽しむという意味では、そのほうが
いいのかも知れません。でも、俳優さんたちのオリジナルの声や
雰囲気を熟知してしまっている人たちにとっては、ガッカリすることが
多いんですよね。

また、声優さんたちがアジア人の顔には合わないしゃべり方をすることも多く
微妙です。アジア人の顔に日本語あてるのだから、うまくやればハマるかも
しれませんけどね。香港でやってる「クレヨンしんちゃん」って、本当に
しんちゃんらしい声で、広東語しゃべってますから。イメージ崩さずやるのは
可能かも。

さて映画ですが、あまり深くは考えないで見るのがよいでしょう。オバカ系映画では
ありますが、少林サッカーとかカンフー・ハッスルといった高いレベルのものを
期待するとはずされます。

ジェイ・チュウは、カンフーシーンの見せ所はありますが、基本的にはちょっと世間
知らずの朴訥なお兄さんの役です。顔がちょっと地味なので俳優としてはどうなんだろうと
思ってましたけど、こういうどこかオマヌケな役はあっているかも。同僚のお姉さま
いわく、“今回のジェイはカワイイ。守ってあげたいかんじ。”とのことでした。

チェン・ボーリンは飲んだくれの役で、あんまりカッコいいところなし。
期待の新星バロン・チェンは、哀愁のイケメンで、いいんじゃないでしょうか。

私はやっぱり、エリック・ツァンさんのしわがれ声が聞きたかったな~。