こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

ぼくを葬る

もし自分が余命3ヶ月と診断されたら、どういう行動をとるだろう。ましてや、主人公は
30そこそこでカメラマンとして成功の階段を登り始めた矢先である。

主人公の青年は多くは語らない。病気のことを告げたのは、自分と同じように家族と
距離を置いている祖母にだけ。恋人には理由も告げずに突き放す。時には突き上げるような
悲しみに襲われながら、淡々と日々を送る。時には、過去の自分と出会い、父や
姉と邂逅する。不妊症の夫婦との出会い。そして、楽しそうな家族連れが遊ぶ海岸で、
1人静かに死んでゆくのだ。孤独なはずの彼の顔には微笑が浮かぶ。彼は自分の人生をどう
向き合ったのか、一つも言葉にしては語らずに...