こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

カーズ

毎度毎度オコチャマ映画だろうと思いながら出かけていって、結局すっかり楽しんで帰ってくる
PIXER映画。今回もやっぱり大笑いして楽しんで帰ってきました。

今回描かれるのは、車の世界。メタリックで硬い質感の車たちなのに、表情豊かで
生き生き。CGなんだから何でも出来るさあとお思いでしょうが、その表情のもとを作るのは
もちろん人間です。普通の映画でいったら演出ってことですね。機械で計算された動きだけ
では、こんなにかっこよく愛らしくならないでしょう。レースシーンでも、自動車そのものの
持つスピード感とレースの迫力が楽しめます。

でも、映像だけじゃないんです。50年代に繁栄したけど今やバイバスのお陰ですっかり寂れちゃった
街に住む、個性的なキャラたちがよく描かれています。ミリタリーオタクのジープのお隣には
元ヒッピー風のLove&PeaceなVWのバンが住み、昔一世を風靡したアメ車のレースカーや元セレブ
弁護車のポルシェだの、性格と車格がぴったり合致した上手なキャスティング(?)。イタリア系
移民と思われる小型フィアットルパン三世が乗ってるやつ)は、当然フェラーリが憧れ。
アメリカ人の車に対する思い入れの強さを感じずにはいられません。

また、脚本もよく出来てます。オリジナルの脚本も味がありますが、字幕もなかなか頑張って
ギャグしてます。“政府は石油会社とつるんでやがる”みたいな辛口なセリフもあり。PIXERが
Disneyに買収されちゃてちょっと心配だったけど、まだまだ大丈夫。

ねたバレになるのでこれ以上内容は書きませんが、映像とセリフ、両方で充分楽しませて
もらえます。親子で行って、楽しめますよ。おすすめ。