こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「愛と死の間で」 (再説一次、我愛你)

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監督:ダニエル・ユー  共同監督:リー・コンロッ 2005年香港作品
脚本:ダニエル・ユー、リーコン・ロッ
出演:アンディ・ラウ、チャーリー・ヤン、シャーリン・チョイ

以前ディスカバリーチャンネルかなんかで、心臓移植をした中年の女性に
ドナーの10代の少年の記憶がよみがえってきたという話を聞いたことがあります。
心臓の細胞に刻まれている、記憶でもあるんでしょうか。人間の体にはまだまだ
解明されない謎がありますが、そんなことを考えながら見ると、この映画
またちょっと切なくなります。

アンディはこの映画のプロモーションのためのインタビューで、ここ何年かで
大事な友人を何人か亡くしたことがこの映画を作るきっかけとなったことを
話しています。もっと早く、自分が彼らと話していれば、違う結果になっていた
のではないかと思ったのだそうです。もう一度彼らと話せたら、という
思いが、死んだ妻の心臓を移植された女性にめぐり合うというお話を
作ることになったのです。

ありえない偶然と、出会った女性のダンナに自分がそっくりだっただなんて
いう、いかにも香港映画な便利な設定だと思われる方もいるかもしれませんが、
いつまでも死んだ妻の事を忘れられない夫、娘の死を受け入れられない両親、
自分の病気のために夫から身を引こうとする女性、そんな人たちの悲しみと
邂逅のドラマを見て癒されることは請け合いです。

アンディも、レスリーアニタともっと話したかったんだろうな。私も普段
大切な人と、ちゃんと話しているかな。大切な人を大事にしたくなる映画でした。