こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「傷だらけの男たち」 傷城

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インファナル・アフェア」以来久々、アンドリュー・ラウアラン・マック
本領発揮作品、見てきました。

3年前に恋人を自殺で亡くし、警察を止め私立探偵となるが酒びたりのポン(金城武)。ポンの
かつての上司ヘイ(トニー・レオン)は、富豪チャウの娘スーザン(シュー・ジンレイ)と結婚し
幸せな生活を送っているが、スーザンの父親が殺害される。父の死を不安に思ったスーザンは
ポンに調査を依頼する。

あまり映画の内容を詳しく言ってしまいたくないのですが、この映画、いきなり誰が誰を
殺したのかを見せてしまうのです。その訳は謎として最後まで引っ張られるわけですが、その間の
登場人物たちの心理描写と演技、そしてストーリー展開で、サスペンスとしての色あいは
全然損なわれていないと思います。

ポンが持つ暗闇も、ヘイが持つ暗闇も、深くて暗い。人間の心の傷は、自分の人生も
周りの人の人生も狂わしてしまう。複雑な2人を、金城武トニー・レオンも持ち味を
出しながらの素晴らしい演技を見ています。

それにしても、また救われない哀しい映画だなあ。そして、またも仏教的な因果応報を
感じてしまうのは、私だけでしょうか。

この映画、またハリウッドで、ディカプリオがらみで映画化されるみたいです。ディカプリオは
ポンの役なんでしょうかねえ。金城クンのほうが、個人的には好みですが(^^ゞ。