1991年作品
監督:ジョン・ウー 脚本:クリフトン・コー
出演:チョウ・ヨンファ、レスリー・チャン、チェリー・チェン、ケン・ツァン
パリで名画盗難事件が頻発する。犯人のブッジャイ(チョウ・ヨンファ)、ジム(レスリー・
チャン)、ホンダウ(チェリー・チェン)の3人組。孤児の彼らはチョウ(ケン・ツアン)に
泥棒として育てられ、高級美術品の窃盗を生業として優雅な暮らしをしていた。しかし、
ある名画の盗難をめぐって養父のチャンが彼らに陰謀をしかけ、ブッジャイは車ごと
大爆発にまきこまれてしまう。
ジョン・ウーならではのアクションたっぷりの作品ですが、それまでの彼の作品とは
作風の違う、コメディタッチの作品になっていますね。おまけに、ロマンスまで。
ジョン・ウーって、男だけのコーイ世界はこれでもかって感じで描くけど、
それに反して女性の描き方がおざなりっていうか、女心なんてわかんないでしょって
感じ。でもこの作品は、俳優達の上手さも手伝ってか、男2人に女1人の微妙なバランスが
わりとよく描けています。
アクションは当然のことながら、ガンアクション、カーアクション満載。前半の
フランスロケでは、その後ハリウッドで取る映画の一端を見せるようなシーンが
でも、後半の香港ロケでは、“そこまでやるかっ”“そんなのありかっ”のジョン・ウー節
たっぷり。
ヨンファもレスリーも若くてステキ。チェリー・チェンは、この映画を最後に
引退、結婚しました。今やレスリーは天国に、ヨンファはハリウッドに。二度と見れない
豪華な共演でありました。そういえば、チェリーのだんな様が先月お亡くなりになりました。
芸能界復帰はあるんでしょうかね。