こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「キングダム 見えざる敵」 The Kingdom

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テロがらみの映画を見ると、アメリカの厳しい現実を感じてしまいます。
ぬるま湯につかった日本人には、決して作れない映画といえるでしょう。
だけど、ハンドカメラのぶれの多い映像をみると、リアリスティックではありますが、
会社帰りのつかれた眼には、クラクラとめまいがしてしまうのでありました。

サウジアラビアアメリカ系石油会社の外国人居住区。平和な日常風景が
自爆テロの襲撃にさらされる。被害者の中には、FBIの捜査官が含まれていた。
FBIのロナルド・フルーリーは、両国の政治的思惑を向こうに回し、チームを組んで
現地に乗り込み、捜査を行う。

テロの自らの命をもおそれぬ破壊行為には、想像を超える恐ろしさがあります。
でも、その暴力行為は人間の心の中からきているのです。その感情ははアメリカ人であろうと
イスラム教徒であろうと、同じように生まれてくる。家族への愛や、友情といった感情と同じように。

フルーリー捜査官が大事な人を失ったメイズに言った言葉と、テロリストのアブ・ハムザが
孫娘言った言葉がつながります。人間は、負の感情をコントロールするすべを見つけなければ
なりません。そうでないかぎり、恐怖の連鎖はつづくことでしょう。