2006年 香港映画
監督:ロー・ウインチョウ 制作:ジョニー・トー
脚本:アイビー・ホー 原作:シー・シー
出演:ミリアム・ヨン、リッチー・レン、ジャスティン・ロー
乳癌早期発見・早期診断・早期治療のための運動“ピンクリボン”を応援する映画が
やってきました。日本でも、20人に1人がかかるという乳癌。でも、ごく早期に発見されれば
90%以上は治る病気です。
ガンをとりあげた映画とはいっても、コメディエンヌのミリアムとリッチー・レンのコンビ
ですから、そんなに暗い話ではありません。コメディタッチではありますが、人間関係や
病気に対する葛藤と、乳癌に対する知識の啓蒙が描かれています。
広告代理店で働くビンゴ(ミリアム・ヨン)は、ある夜知り合った精神科医ヴィ(リッチー・
レン)とことに及ぼうとしたとき、彼からしこりがあることを指摘されます。早速診断に行き、
乳癌があることが解かりますが、なかなか手術にふみきれません。
日本でも香港でも、今時こんな30代の独身女性はたくさんいるのでしょう。仕事は色々
厳しいながらも、精一杯努力してそれなりに充実してる。でも、いつかは結婚して子供を
持ちたい。そんなときに、乳癌であるという現実をつきつけられて、呆然とする。彼女でなくても
“神様、なんでわたしが...”という気持ちになるでしょう。心が揺れているときは、
ちょっと悪い人につけいれされそうにもなってしまいます。
でも、パワフルで明るく前向きなビンゴの姿勢に救われます。なにしろ、強い。これは
香港女性ならではなのかもしれませんが。そんな彼女を見守り助ける天使のような
ヴィと、頼りになるんだかならないんだかわからないけど暖かい友達。そして家族。
色々な人に出会い、彼女は手術の決意をかためるのです。
おまけ。映画初出演のジャスティン・ローの美しい歌声を聴くことができますよ。
実は私も明日健康診断。マンモ・グラフィー痛いけど、やっぱりちゃんと受けなくちゃね。