こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌」

またまた、夏の子供映画です。でも、妖怪大好き。楽しんできました。

ゲゲゲの鬼太郎に限らず、妖怪物って何かしら人間への警鐘があります。
同じ地球に住む生き物(?)が、人間の社会を外から見てどう考えているか。
妖怪なら言葉や妖力をもって(?)表現できるわけです。

70年代のゲゲゲの鬼太郎シリーズ中で「マンモス・フラワー」というストーリーが
あります。これなと、まさにそうです。現在の環境問題とからめながら
ぜひとも映画化してほしいなどと思っております。

今回の千年呪い歌のストーリーも人間への警鐘といえるでしょう。人間が滅ぼしつつ
ある世界を、自らの手に入れようとする妖怪ぬらりひょん。人間への怨念を利用して、
人間を破滅に導こうとします。ちょっと平板で安易なところもありますが、それは永遠に
生きるのキャラ達のおかげで、十分楽しめるでしょう。

今回鬼太郎くんは、いまいちぱっとしません。人間を助けることの意味について
悩んでて暗い。ヒロインちゃんも、自分の殻にこもってる感じだし。

でも、ウェンツの鬼太郎は、すっかり板につきましたねー。そして、脇を固める
妖怪たちも、すっかりあの役者たちでなければって感じになりました。大泉洋
ネズミ男も、田中麗奈猫娘も、これ以上ない配役でしょう。子泣きジジイ・
砂かけババアのコンビも、味がありすぎ。

そして今回すごいのは緒方拳。なんとも深みのある演技で、オコチャマ映画のキャラとは
思えない。それって、素顔かっ?とさえ思えてしまいます。

他にもたくさんの役者さんが、さまざまな妖怪を演じています。これは誰って
思いながら見るのも楽しいです。