出人頭地 chut1yan4tau4dei6 --- 立身出世
広東語の先生と、「ミラクル7号」について話していた時に出た熟語です。
大陸では、ディッキーのお父さんのように、貧しい地方の親たちが
子供の将来のために身を粉にして働き、子供を都会学校に通わせるということは
よくある話だそうです。それは、子供の“出人頭地”のため。科挙制度の頃からの
伝統とも思えます。
でも、デイッキーのお父さんは、出世しろとは言いませんでした。
“有用ﾛ既人”--- 役に立つ人、人のためになる人
になれと、言っていました。ここが、チャウ・シンチーのヒューマニティだと思います。
それにしても日本では、立身出世など死語に近いものがあります。勉強して良い学校に
行くのは、安定した人生のためという感覚。“出人頭地”がまだ生きている中国のほうが、
厳しいけれど夢は見やすいかもしれません。
