こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「セックス・アンド・ザ・シティ」 Sex and the City

映画館は9割以上女性でいっぱい。水曜日のレディス・デーだからってだけではないと思います。
この映画は、彼氏と見に行く映画じゃないよねー。行ったとしたら、彼氏のほうは女性の
本音に引いてしまうかも。

私はテレビドラマを見るほうではないんですが、“SATC”シリーズは何作か見ています。
数年前、仕事がらみでアメリカで3週間ほどアメリカにいたとき、ホテルで見たのが最初。
エグイ会話だなあと思いながら、ついつい引き込まれて見てしまったんです。決して私は
セレブでもキャリア・ウーマンでもなく、あんなにゴージャスなシティライフを送っては
おりませんでしたが、同じ年頃の30女として彼女らに共感できてしまったんです。

同じころ「ブリジッド・ジョーンズの日記」が流行ってましたけど、私はそんなにみじめじゃない
って思って共感できなかった覚えがあります。クソ上司に振り回されながらも、仕事にもそこそこ
自分でまわせるようになり、容姿の衰えも少なく、見る目も知恵もつき、20代のころより
ちょびっと小金持ちになって、自分の財布の範囲内で欲しいものが買え、行きたい所に行ける。
若さだけが頼りの怖いもの知らずだった20代と違って、自信と余裕が出てきて、人生謳歌
してましたもん。

とはいえ、悩みや苦しみはないわけではない。ドラマはそんな女性の本音を、面白おかしく、
楽しく切なく見せてくれたのでありました。

映画はドラマの後の後日談。4人の登場人物は、立場も見た目も見事な40代になっています。
シャーロットは再婚後子供ができず、養女を迎えました。ミランダは仕事と子育てと介護に追われ、
旦那の浮気が元で別居。サマンサは、年下の恋人をバックアップするために、西海岸に生活を
移しています。そして、主人公キャリーは、ビッグと幸せな関係を続けていたのですが
同居を決めた流れで結婚を決意するのです。

4人のうち誰か一人に自分を映すのではなく、4人それぞれの気持ちが自分の中にあることに
気がつきました。キャリーはビッグが購入したペントハウスにそのまま移ることに、不安を
感じます。サマンサは、恋人を愛するあまり本当の自分を見失っていることにいらだちを
覚えます。幸せなシャーロットも、子供のことがあり、サマンサは生活でいっぱいいっぱい。

でも、映画を見ていると元気になります。40代になって先の不安が見えてきて、自信喪失ぎみ
になってきたところですが、自分は自分であればいいんだということを思い出すことができました。
自分の大好きな服を着て、胸を張って外に出かけましょう。まだまだやることはたくさんあるよ。