「憂鬱な楽園」南國再見、南國
1996年 台湾作品
監督:ホウ・シャオシェン
脚本:チュー・ティエンウェン
出演:ガオ・ジェ、リン・チャン、伊能静
オープニングの列車のシーン、平渓線の十イ分あたりのようだった。
1996年作品で、まだこんな観光地でなく地方のローカル線の一地域。
地方出身の中年チンピラとその弟分。一攫千金を狙って刹那的な
生活を送る日々。うまくチャンスをつかめない。時代か、社会が
それを許さないのだ。
よくあるギャング映画のようなあらすじなのに、見せ場もなく
彼らや彼らの周りの滑稽さと哀しさだけが淡々と流れていく。
この時代、時に乗ろうとした人たちを描いたものとして
必要な映画であったと言えるのではないでしょうか。
台湾巨匠傑作選2016での上映で鑑賞。
久々に、手書き字幕のフィルムプリント上映を見た。
こういうのも少なくなってきたなあ。