『さらは?愛しきアウトロー』7.12(金)公開/予告編
2018年 アメリカ映画
監督・脚本:デヴィッド・ロウリー
出演:ロバート・レッドフォード、ケーシー・アフレック
ダニー・グローバー、チカ・サンプター、トム・ウエイツ
先月試写会で見てきました。ハリウッドの押しも押されぬ大スター、
大御所とも言えるロバート・レッドフォードの俳優引退作です。
16回の脱獄と銀行強盗を繰り返しながら、誰一人傷つけることがなかった
フォレスト・タッカーという実在の人物を描いています。
前回の「運び屋」のクリント・イーストウッドもそうですが
この年齢に達した人でなければ表現できないでしょう。
自分がもう若い頃と同じではないことを自覚はしている。
しかし、生きているという実感を求めることを止めることはできない。
そう、彼らは決して枯れることはないのです。
ロバート・レッドフォードの映画を初めて見たのは「スティング」だったと
最後はびっくり仰天。映画って、ほんとにすごいと思った10代の頃でした。
「明日に向かって撃て」も思い出しますが、私は「スティング」を先に
見てるんで、私にとってレッドフォードのNo.1はこちらかなあ。
70年代は、美男子(イケメン)ハリウッド俳優といえば、レッドフォード
でしたね。
そんなに熱心にレッドフォードの映画をみたというわけではありませんでしたが
'80年代に入り大人の恋愛をみせてもらいました。
「愛と哀しみの果て」(アフリカの日々)で見られる、裕福な
貴族階級のカレンと何者にも縛られないデニスの関係と葛藤。
「さらば愛しきアウトロー」の中で、ロバートが今まで出演してきた
映画のトリビュートがあるようですが、フォレスト・タッカーの自由への欲求、
ジュエルとの関係は、まさにデニスとカレンのようではないかと。
シシー・スペイセク演じるジュエルも素敵。自分のいる場所を見失わず
フォレスト・タッカーをある姿を受け入れる。
監督作の中で思い出すのは、「リバー・ランズ・スルー・イット」。
モンタナの美しい自然と兄弟の葛藤。90年代のイケメン、ブラッド・ピット
主演ですが、かつてのレッドフオードを見るような。
いろんなことを思い起こしながら、82歳の円熟の演技見させていただきました。