こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

TIFF ドラゴン・プロジェクト/精武家庭

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今日は“アジアの風”。2本目です。

どんな映画祭に行っても、香港映画に集まる人々には同じ匂いを感じます。多くは、ある
一定以上の年齢の女性たち。それから一部、アクション映画オタクの男性たち(こちらは
ファンタスティック映画祭に多し)。そうです、オバサマたちがアジア人俳優に集まると
いうのは、ヨン様に始まったことではないのです。香港映画フアンは10年も20年も、
追っかけやってるのです。年期が違うんですよ。

さて、この映画の監督スティーブン・フォンは、人気若手俳優でもあり、映画監督としては
2作目の映画です。エグゼクティブ・プロデューサーは、言わずと知れたジャッキー・チェン
彼は、次世代を担う人材を盛んに起用しています。そういえば、今回アジアの風に出品されている
「愛しているともう一度」に主演しているアンディ・ラウも、香港やその他アジア人の若い人材に
機会を与えるためのベンチャー製作会社を立ち上げています。香港映画人のすごいところだと
思いますね。でもなかなか、ジャッキーやアンディ、トニー・レオンなどを超える人が出てこない
のも現実です。

「精武家庭」は、香港映画が得意とするアクション・コメディにファミリードラマを
加えた内容ですが、内容的にはちょっと物足りない気がします。彼がこれを撮らなくちゃいけない
っていう理由とか、彼の色とかテイストが感じられない。スティーブン自身が何をやりたいのか、
まだ自分の路線を模索中なんだろうと思います。でも、彼に限らず、最近の香港の若手俳優
いろんな顔を持っていて才能もあるし、英語も上手いし、日本映画に挑戦してる人もいるし、
マルチかつ国際的に活躍できそうな人が多いので、いろんなことに挑戦して成長してほしいなあ!