at Budokan
自粛ムードが少々緩んだと言われる３連休の初日。
桜のさくこの時期、早朝とはいえ、いつもならある程度人がでているようですが、今年は少なめ。私たちのように写真を撮っている人か、皇居周辺をランニングする人たちがちらほら。
武道館のシルエットを見ながら、日の出を見るなんて考えてもみたこともありませんでした。ここに来るのは、たいてい暗くなってからですから。でも、そこで見たライブの思い出が蘇ってきました。
初めてここで見たライブは、Cheap Trickでした。伝説の Live at Budokanより一年後の再来日だったと思いますが。
当日は、3月19日。中学の卒業式でした。友達と別れる感傷より、武道館に行くことで頭はいっぱい。友達に、じゃあ夜、武道館ねって言って別れたと思います。
バンドとしては、コミカルな面とアイドル的な面が取り上げられた感じにはなってたけど、キャッチーなようでいて多彩な面を持つハードロックでした。いまだに、ファーストアルバムのドラマチックで多様な構成には心動かされます。ライブはライブで、シンプルなロックンロールがかっこいいんです。ロビン・ザンダーの甘く繊細な歌声から太いシャウトまで変わる多彩なボイスに魅せられました。
感染拡大を防ぐため、今やライブも花見も自粛。今週末は、不要不休の外出自粛要請。日本だけでなく、世界中が大混乱になる様相となってきました。
日本でも、世界中でも、若者は外に出るなとかBehave!とか言われていますが、私たち大人はどうなんだろう。状況を落ち着いて見ることができているのか、自制心を持って行動できているのか。このような危機的状況下で、自分のことしか考えなくなっていないだろうか。
ひと気のない田安門で、この曲が頭の中にぐるぐる回るのでした。
