こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

試写会 プロデューサーズ

別にミュージカル好きなわけではないのですが、二日続けてミュージカル映画です。
今まで見たミュージカル映画の中では、「ブルース・ブラザーズ」(これをミュージカルと
いうかどうかは別として)、「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」と並ぶ
傑作でございましょう。

昨日の「レント」が、若者の情熱と熱気で出来ているのに対し、こちらは老練なミュージカル作家
メル・ブルックス)の計算されつくした面白さでできています。始まりは、いわゆるオーソ
ドックスなブロードウェイ・ミュージカルなのかなあと思ったら、何だかちょっと可笑しなテイストで
出てくる人たちは皆、妙にフリーキー。最悪なミュージカルプロデューサーと、ダメダメ会計士が手を
組んで、最悪のミュージカルを作って、集めたお金を持ち逃げしようとたくらむのですが、話が
だんだんおかしなことになってくるのです。

話は徐々にスピードが上がってきて、後半は畳み掛けるように展開します。マシュー・ブロデリック
とっちゃん坊やぶりも、ネイサン・レインのババ・キラーぶりも、ウマ・サーマンのスカーレット・
ヨハンソンくずれぶりも、ナチのおやじもオカマの演出家も、みんな強烈なキャラ。オーソドックスに
みせかけながら、ナンセンスと皮肉とパロディてんこ盛りで、最後は会場中大笑いでした。最後は
オマケがありますので、エンドロールが始まっても席を立たないようにね。