こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「M:i:III」

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こういうアクション映画って見ているときは面白いんだけど、意外と後に残らないので
前のこととか忘れちゃうんです。部分的なシーンの印象はあるんだけど。1作目のジャン・レノとか
2作目の鳩とか...。

さて、あまり映画の内容を書くとネタばれになってしまうので、ほどほどにしておきますが、
技術的・設定的にはとてもup to dateになっています。トムも、アクションは全部自分でやって
いるそうで、えらいぞ44歳。ジャッキー・チェンになってくれと思います。高いところが怖い
人には、背筋続々のアクションも。でも、ストーリーはどうなんだろう。状況が二転三転するのは
スリリングでいいんだけど、教官職に退いたイーサンをそこまでして、引き出してこなくてはならない
理由はなんだったのか。展開が速いので考えている間にあっという間に終わります。そして
トムの私生活の変化に伴ってか、イーサン・ハントは、“007”ではなく、人間味のある
普通の男になっていきます。

悪役のフィリップ・シーモア・ホフマンアカデミー賞を取って、さすが旬の俳優さん。
何をやっても、怪しい人にしか見えません。IMFの隊員の1人を演じるマギー・Qは、以前
中田英寿と噂になったこともある、香港映画ではおなじみの女優さんです。お父様がフランス&
アイルランド系の米国人、お母様がベトナム人なんだそうです。彼女何人といっても通る
容姿をしているので、ハリウッドでも良いかもしれませんね。細かいことですが、ヴァチカンの
シーンで、“唔好意思...”。広東語で話しかけるのも変だが、それを難なく通訳する悪人付きの
通訳は変なんだかすごいんだか。

ハリウッド映画も中国ロケ多くなってきましたね。映画が外国を描くとき、その時々の
国状や相手国に対する考え方が反映されますが、上海はイーサン・ハントが飛び回るぐらい
ダイナミックで、テロとの取引が行われるぐらい妖しい都市ということなんでしょうか。
まだまだ中国人の“顔”が見える映画は多くありませんが。