こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

東京国際映画祭 「イザベラ」 伊莎貝拉

2006年 香港作品
監督・製作・脚本:パン・ホーチョン  
製作:チャップマン・トー、チン・チョンチアン
脚本:キーラン・パン、デレク・ツアン、ジミー・ワン
出演:チャップマン・トー、イザベラ・レオン、J.J.ジャ、デレク・ツアン

この映画、「大丈夫」を撮っていたときに、チャップマン・トーがパン・ホーチョン
監督に“結婚しようと思ってるんだけど、結婚したら娘がほしいなあ”って話を
したことから始まったそうです。監督が“そんなこといって、もしかすると昔の彼女が
お前の子供生んでいて、実はナンパした女の子がその娘かもしれないよ”って話を
したんだそうです。

マカオ返還直前、警察官マーは贈収賄容疑で停職処分中。すさんだ生活を送って
いました。彼が一夜を共にした若い女ヤンは、昔彼が妊娠させた女性の娘だと主張し、
彼のアパートに居つくことになります。肺がんで亡くなった彼女の母親が残してくれた
犬のイザベラが行方不明になり、2人で探し始めます。少しづつ、2人の関係が
近づいてくるにつれ、マーの裁判は進んでいきます。そして、ヤンの身元もわかって
きます。

パン監督、映画の中に伏線や行間、ちょっとした小道具をうまく差し込んでいます。
マカオ返還、迷子の子犬、タバコは重要なポイントでしょう。チャップマン・トウの
やさぐれ警官ぶりも、取り残された子供のイザベラ・レオンも、はまってます。
娘の父への感情、父の過去への贖罪の気持ち、言葉にしなくてもよく分かり、言葉に
しなくても余韻が残るような演出になっていたのに、ティーチインの質問はその意図が
わからなかったのっていうような質問が出てて、ちょっと残念でした。映画はよく見ましょう。

それにしても、チャップマン・トウ、この年であのメタボリックなお腹、まずいですよお。