こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「ユアン少年と小さな英雄」

最近さっぱり当たらない試写会ですが、今日は友人の幸運に乗っかってきました。

130年ほど前のスコットランドに、実在したボビーという犬をモデルにしたお話。
主人の死後、14年も墓を守りとおしたとか。エジンバラでは銅像も建っているようです。
ボビーの逸話とユアンという少年とそれを取り巻く人々の物語となっています。
大人の視点で見れば、産業革命時代、富を握る一握りの有産階級と搾取される貧しい人々
が描かれ、子供の視点で見れば、典型的な悪いオジサンたちと勇敢な少年と犬の冒険が
童話のように描かれています。

それにしても、あの時代の都市の生活、過酷だったんですねえ。衛生状態が悪くて
道はドロドロでねずみがうようよ。旧市街の建物は崩壊寸前。都市に出て工場で働く
人々は長時間労働に苦しみ、子供たちは教育を受ける余裕もない。薄暗い裏道から
市場の喧騒まで街の描写が細かくリアルに描かれていましたが、その風景に
なぜか既視感を覚えるのでした。

ユアン少年は、かわいいというよりは、成長途中で大人なんだか子供なんだか
定まらない顔をしています。まだ顔が出来上がってないっていう感じ。ボビーは
とっても賢そうなお犬です。テリアもかわいいねえ。