こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「ダーク・ナイト」 The Dark Night

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今までのバットマン映画の中で、一番凄い。ヒーロ物とは思えない暗さと混沌に満ちています。

会社のアメリカ人によると、バットマンのアニメ版はなんだか面白可笑しくできているんだけど
コミックのバットマンは違う、とってもダークなものなんだそうです。そういう意味では
クリストファー・ノーランが監督した新シリーズ「バットマン・リターンズ」と
「ダーク・ナイト」は、原作コミックの路線を行っているのでしょう。

そして、なによりも今回の映画の根源ジョーカー。背筋が凍ります。彼の行動は、誰からの
理解をも拒むものでし。彼の悪の動機は、欲や憎しみではない。世の中を混乱と恐怖に陥れること
だけにある。“Pure Evil"なのです。しかしながら、その悪はどんな正義の人でさえも巻き込んでゆく。
得体のしれない魔力のようなものさえ感じられるのです。

そんな混乱したジョーカーを、キース・レジャーがリアルなキャラクターとして演じています。
凄すぎ。ジャック・ニコルソンのジョーカーは、おどけたアニメのキャラみたいに見える。

残念ながら、キース・レジャーはこれが遺作となってしまいました。この先、シリーズ
どうするんだろう。バットマンクリスチャン・ベールでなくてもO.K.だけど、他の
ジョーカーは考えられません。

香港迷の私としては、香港ロケシーンがとっても楽しめました。アンジェリーナ・ジョリー
IFCビルから飛び降りましたが、バットマンは飛び立ちます。これだけはさすがに笑えました。
そして、ちらっとエディソン・チャンらしき人影が見えます。こちらも、最後の作品と
いえるかも???