こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「レッドクリフ」 赤壁

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待望の「レッド・クリフ」、見てきました。東京国際映画祭ではチケット取れませんでしたが、DCシネマクラブの試写会が当たりました。土曜日に映画祭のグリーン・カーペットで、「レッド・クリフ」の面々を拝んできたばかりなので、盛り上がりもひとしお。

三国志”といえば、歴史好きにはお馴染のストーリー。そうでなくても、日本人なら横山光輝の漫画やゲームなどでお馴染の方も多いことでしょう。

2週間ぐらい前に、NHKの“その時歴史は動いた”で、半分ぐらい「レッド・クリフ」の映像使って、三国志の特集やってましたけど(いいのかそれで、NHK)、歴史ドラマや解説番組などでもお馴染。とはいえ、中国の歴史にお馴染でない大半の日本人。映画の初めに、歴史状況の説明映像が入ります。映画の気分に間が空きますが、これは致し方ない。本編に入ると、人物の名前、場所の説明のためのフリガナつきの字幕が、沢山入ります。台詞やテロップの無いところに字幕が入るのは普通ではないこと。ちょっとうっとうしい感じ。人物の名前などは、最初だけで充分なんじゃなでしょうかねえ。なんだか、歴史解説番組見てるみたいでのめりこめなくなってしまうので、ちょっと残念。

ジョン・ウーといえば、熱くて濃い男たちの映画。当然のことながら、“三国志”の熱い男たちが沢山登場します。

レッドクリフ」については、呉の将軍周瑜と、蜀の宰相諸葛亮孔明が主役。重々しくなるのかと思いきや、トニー・レオン金城武が軽やかに演じています。トニーと金城武、タイプ的には逆の配役もよかったんじゃないのかと思いましたが、周瑜は、軍事に秀でた若き将軍でありながら、音楽を愛し絶世の美女に愛される男。その艶っぽさはやっぱりトニーかなと思いました。孔明は、戦場にありながら鎧も着ず、武器も持たず、汗一つかかずに戦局を見守る様は、浮世離れした感じの金城武にはよいのかもしれません。

強い絆の蜀の男たちについては、劉備玄徳は草鞋を編む徳の人、関羽は赤ら顔で長いストレート髭の強い人、張飛は声のでかい毛むくじゃらの人、といった決定的に決まったキャラ通り描かれているような気がします。そんななかで、フー・ジュン演じる趙雲が強くて優しくてすてき。この人のアクション、かっこいいです。

悩める呉王孫権。彼をささえる周瑜。敵となる予感を感じながらも友情を感じる周瑜孔明。権力と欲望を原動力に、世界を支配しようとする曹操。男たちのドラマです。

それからもちろん、ジョン・ウーですから、戦闘シーンもアクションも満喫できます。鳩も飛びます。

お金のかかった超大作。批判はいろいろあるでしょうが、この規模、この配役。なかなか見れるものではありません。そして、ジョン・ウー迷、中華系電影迷のみならず、普段映画を見ないであろう中高年の皆様、三国志ファンを引き付けること間違いないでしょう。会場も、いつもより中高年のおじ様多し、という感じでした。

上映時間、2時間45分。決して長くは感じません。しかし、やっぱり、Part Iは、赤壁の戦いへの導入という感じです。早く続きを見せてくれというのが本音かなー。