こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「エグザイル/絆」 放・逐 Exiled

昨日、ジョニー・トー監督作品「エグザイル/絆」の試写会に行ってきました。
去年の東京フィルメックス映画祭で上映されてから、約一年。今年12月にやっと上映です。

そしてなんと、アンソニー・ウォンフランシス・ンが来日。舞台挨拶にかけつけました。
生ジャンユー(フランシス)さんは、「ザ・ミッション」の時の来日イベント以来、という
ことで7年ぶりに久し振りに、生アンソニーは初めてお目にかかりました。かっこいい
オヤジどもです。大人の男の色気っていうんでしょうかねえ。すてき。

映画祭と違って質疑応答があるわけではありませんが、司会者の質問に答えていく二人。
トー監督について、“声がでかいんだよー。どこにいてもすぐわかる”と答えるアンソニー
この映画の撮影に際しで脚本がなかったということに関して、“まだいいほうだよ。役者も
いない時があるんだから。”なんて答え。プライベートでも仲の良い二人、漫才のような受け答え
が多かったのですが、“これから見る映画の内容が辛いものなので、明るくしているんだ”と
いうことでした。

確かに、辛い。でも、決して後味の悪いようなものではありません。黒社会のボスに
雇われている殺し屋達。彼らは子供のころからの付き合いだが、一人がボスの暗殺を企て
失敗したことから、瀬戸際に立たされる...。5人が集まってから、レッドブルの缶が投げられる
まで、ほんの3日間の出来事をスタイリッシュかつ繊細に描いています。

内容的には“ザ・ミッション Part 2”ともいえるノワールな映画ではありますが
人間のよりギラギラした欲望の下の、“愛と絆”を感じることのできる映画です。

メインキャストの、アンソニー、ジャンユー、ラム・シュ、ロイ・チョン、ニック・チョウの
カッコ良さと微妙な演技が光りますが、ボスのサイモン・ヤム、鬼気迫る怪演です。

実はこの試写会、劇場前売り券を買った人から抽選で“ファンの集い”に参加できるという
企画があったんです。外れた人の中から試写会ご招待をしてくれたのです。配給会社さん
どうもありがとう。前売り券あるから、3回目また見に行くね!