桂浜から世界の海へ
今回の大河ドラマ、映像の色とか人々の顔や着物が、リアルでとってもおもしろかったです。
紬や絣の着物とか、見てて楽しかったです。おもとちゃんが普段着ていた渋めの色の絞りの
着物とか、お龍さんが結婚後に来ていた青のグラデーションの着物、粋でよかったねえ。
弥太郎さんの貧乏ぶりは三菱の関係者には、大ひんしゅくだったりょうですが。
外圧があったとはいえ、あの閉塞した時代、どうしてこのような柔軟な発想の人が
出てきたのだろうと思うと、奇跡のようにも思います。
何年か前に、高知の従弟の結婚式に出席しました。高知の人達は、ドラマのように、陽気でおおらかで
酒飲みでした。千葉出身の母方の血をひいた従弟はほとんど酒が飲めず、注ぎに回ってきたお酒は
ほとんどお嫁さんが受けていました。
そういえば、長崎のグラバーさん、この方は“ジャーディン・マセソン商会”の代理店として
“グラバー商会”を設立したんですね。ジャーディン・マセソンといえば、香港拠点のイギリス系
コングロマリット。19世紀の東アジアの歴史の陰には、この会社の名前がありました。
もし、龍馬さんが暗殺されずに生きていたら、ジャーディン・マセソン商会とも商売したりしたんでしょうか。
そして、船に乗って香港に行ったり、アジア、インド、ヨーロッパ、アメリカなんかに行ったりしたんでしょうかね。
彼の眼には、世界がどんなふうに移ったことでしょう。