2012年 香港作品
監督：パン・ホーチョン
出演：ミリアム・ヨン、ショーン・ユー、シュー・チェン、ヤン・ミー
今年の東京国際映画祭、レイモンド・チョウ オールナイトを除いては香港映画はこれだけ。
パン・ホーチョン監督作品のほどんどは、東京国際映画祭で上映されており、映画祭では
人気を博しております。今やヒットメーカーとなったパン監督ですが、日本ではなかなか
一般上映にはつながりません。ちょっとエキセントリックだったり、香港ローカル色の強い
内容になりがちっだったりするからでしょうか。恐ろしげなスプラッタ映画は、ミニ・シアターで
上映してたんだけどねえ。
日本での商業上映にはつながりにくいのかもしれませ。。
1作目で肩身の狭い喫煙所で出会ったチョンギウとジーミン。同棲を始めたものの半年で解消。
ジーミンは仕事で北京へ出発してしまいます。チョンギウも、職場の異動で北京に赴任。
あちらで偶然出会った二人には、別の相手が....。さあ、どうなるんでしょうこの二人。
気軽なラブコメかと思いきや、なんか結構せつないお話でした。年上のチョンギウに
大人になれない年下男のジーミン。おまけにこいつ、まったくの優柔不断ときています。
そりゃ、すれ違うでしょ。男と女は違う惑星の生き物と言いますが、まさにそんな感じですね。
そんな二人の間の間に、ジーミンの若い彼女の、チョンギウに思いをよせる大人の男の
届かぬ思いも見え隠れします。おまけに、中国人の婚活事情やら香港の若者の恋愛事情までが
織り込まれ、男と女の本音がリアルに見えてきます。
この映画見て、安心できる相手と結婚すべきなのか、それとも理由は分からないけど本当に
好きな人と一緒にいるのが幸せなのか、考えてみるのもいいかもです。
それにしても、ジーミンの同僚の香港男ども、やなやつらですね～。北京でナンパした女の子たちの
前で広東語で話して、分らないことをいいことに、言いたいこといってます。これもリアルな現実？
香港のローカル事情の一端に、イーキン・チェンが本人役で出ています。
そして、中国のイケメン俳優ホン・シャオミンが、のけぞるようなチョイ役ででていますよ。
