旅中で出会った音は、忘れ難い思い出になりますね。
カウボーイズぐらい。店も街中もTVも割と静かなことが多くって、ここまで
これという耳に残った音楽はなかったのですが、このストリートミュージックは
いかにもフィンランドらしいかなと思える音。
水の入った、大小色も様々なボトルを叩いた音。冷たい空気の中に
なんともほっこり癒される音。
丁度、ウィリアムテル序曲の早いところを、叩き始めました。
お愛想っぽいところはひとつもない方ですが、やわらかくて
小気味の良いリズムをひたすら刻んでおりました。
ヘルシンキの人達は、じっと黙って遠巻きに見ているだけのようですが、
しっかりと最後まで聞いていました。
どうやらこの方Fedor Grigorevという、ロシア人の方のようで
年間100日以上をヘルシンキのこの繁華街で活動しているらしいです。
ボトルの音とともに、街の空気やトラムの音を思い出すことになりそうです。