映画『セッション』予告編(4/17公開)
2014年 アメリカ作品
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
音楽(教育)のこと、ましてやジャズがどんなものなのかということも
よく知らないので語るのもなんですが、ミュージシャンとか、アスリートには
それがどんな形であれ、師弟関係というものは必ずあるものではないでしょうか。
それにしても、この師弟関係は激しく苦しいものです。
彼のバンドに選ばれた生徒たちを、精神的にも肉体的にも追い込んでいきます。
及び、そんなん今時許されるのかとびっくりしてしまいます。
彼は、生徒に圧力をかけ、怒りや悔しさを最大限までに引き出し、
それをエネルギーに変えさせようとする。その狂気とも思える教育法は
常人には理解しがたいもの。
彼のバンドにスカウトされた一年生ドラマー、ニーマンは、音楽家として
高みを目指すのか、それとも自分の野心をかなえるためなのか、
食らいついていくのです。
音楽をテーマとした映画ではありますが、ニーマンの心理的な動きとともに
最後まで緊迫感を感じさせる、ある意味サスペンスのような映画です。
そしてラストセッションのカタルシス。圧巻です。
この映画のドラマーのように、サンダンス映画祭から見いだされた
新しい才能、デイミアン・チャベズ監督。次が楽しみです。