1999年 香港作品
監督:ジングル・マー
六本木シネマートのクローズ企画、香港電影天堂最終章の一本で、もう二度と
劇場で見ることはないかもしれないと思い、行ってきました。
この映画のこと、以前に書いたと思ってたのですが、書庫を見たら見つからず。
香港好開心の中で何かと一緒に書いたのかもしれません。
1999年の夏、香港で友達と弟と3人で見て爆泣きした純愛映画。
奇跡的に可愛らしいセシリア・チャンが、会いたい人に会えなくなって
顔をクシャクシャにして泣いています。切なくて、切なくて、純粋に泣けます。
2000年直前、この時はチャウ・シンチーの「千年之王2000」を
灣仔の古ぼけた映画館で鑑賞。こちらは、ベタな笑片で、広東語を
習い始める前だったから、英語の字幕では面白さがさっぱりわからず。
貞子のパロディーをやってたなあ。今はすっかり演技派俳優のニック・チョンが
おバカな役ででていました。
「星願」は、新しいシネコンで。こちらは、ストーリー的には
事故で死んでしまった男性が、天国でえらばれて地上に数日だけ
戻ることを許されたという物語。アメリカ映画「天国からきたチャンピオン」に
ちょっと似ている設定ですが、テイストは随分違います。
病気で視力と発声力を失った若者、オニオン(洋葱頭)。
病院で治療を続けながら、仕事を得て暮らしています。見習い看護婦の
オータム(秋男)とは、大の仲良し。二人とも、お互いが好きなのに
好きと言えずにいる関係。でも、突然の事故でオニオンが天国に召されて
しまうのです。
基本的に分かりやすいので、英文字幕だけで理解できる内容でしたから
十分楽しめたのか、それとも映像に集中できたから、登場人物に入れ込んで
しまったのか、ともかく爆涙でした。
好きと言えないまま会えなくなってしまったことへの後悔、二度と
会えなくなることへの悲しみ。そんなことを感じながら見ていたと
思います。でも、昨日久々に見ていたら、オニオンが言ってたことが
以外と深いことに気がつきました。
彼は、目が見えなかった時には感じなかった欲を、目が見えるようになって
初めて感じたのです。
この映画、香港に毎年行くようになった頃の映画です。チャーチルズの
フルーツゼリー、IFCのない香港島の風景などなど、今となっては
懐かしいアイテムや風景も満載。こういうの集めて、別記事にしようかな。
この後15年の間に、出演した俳優さんたちにもいろいろありました。
リッチーは、役者としてはこの後も順調なキャリアを築いています。
最近は、ちょっと渋い大人の男になってきたかも。
セシリアは、結婚・スキャンダル・出産・離婚を経て2児のをそだてる
シングルマザー。ウィリアムも、また、しかり。歳月は語る。