組まれています。
その中で本日取り上げられた、郭雪湖の「南街殷賑(迪化街城隍廟口)」。
1930年当時の大稲?の賑わいを、非常に細密に、カラフルに描いた
楽しい絵です。
道を埋め尽くす車とたくさんの人々。ちょうどお中元の時期なのでしょうか、
「中元大賣出」の旗がたくさん出ています。
立ち並ぶ建物に掲げられている看板は、今もこの街に多く残っている
薬房あり、日本人向けのお土産物屋あり、時計屋、帽子屋、お菓子屋、
当時ハイカラとおもわれるビリヤード屋などなどなど。今以上に賑やかな
迪化街の姿を見ることができます。
実はこの絵、映画「ピース 時空を超える想い」のひとつの重要なモチーフに
なっていて、登場人物たちはこの絵の前でタイムスリップするのです。
おまけにこの絵を製作する過程なんかも。
実はけっこう大きな絵なんですが、この絵を見ていると、そのサイズ以上に
どれだけのものがこの中に凝縮されているか、どれだけのことを伝えているか
本当に力を感じます。絵の力。一瞬のようでいて、一瞬でない。一片のようでいて
無数の物語が詰まっているような力。
私ごときの写真を一緒に載せるのは、とてもおこがましい。
ましてや比べられるものではありませんが、本当に絵の力を実感しました。
次の台北行きの際には、ぜひこの絵を観に行こうと思います。