こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

四四南村

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台北101近くに、四四南村という新しいスポットがあります。

軍人さんの家族のための施設を改装したということで、おしゃれな雑貨や
食材を扱うお店や、レトロおしゃれなカフェなどになっています。

最近、日本でもどこでも、こういう昔の建物を改装したおしゃれスポット
結構ありますよね。

ここで売ってる、お茶とか、化粧品とか、香辛料とか、なんでもおしゃれな
パッケージにはいっていて、工芸品なんかも上品で素敵ですが、結構そこそこの
お値段です。同じようなものだったら、迪化街で買ったほうが絶対安いけど
女子的には萌えどころだとおもいます。

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古びた集合住宅に、レンガや漆喰の壁、ペイントされたドアや窓枠が
フォトジェニックで、写真スポットになっているようです。

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観光客だけでなく、記念写真を撮るためにやってきている人たちも。
卒業写真を撮る女子大生グループ、楽しそうだったなあ。

中には、男子二人で三脚持ってきて、ずっとお互いの写真を取り合ってる人がいて、
今時のこざっぱりとしたおしゃれな男子二人なんだけど、ちょっとビックリ。
あれって、何用の写真なんだろう。いずれにせよ、台湾の方々は写真が好きです。

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さて、ここ四四南村、万城目学・門井慶喜著「ぼくらの近代建築デラックス」
文藝春秋文庫版)に取りあげられています。

それによると、ここは大陸からやってきた外省人(大陸からきた国民党)が
仮住まいとして建てたが、大陸に共産党政権が誕生し帰ることができずに
そのまま暮らし続けることとなった村なのだそうです。

そのため、外の内省人(台湾人)とは接触せず閉鎖的に暮らしていたんだとか。

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そんな場所で、台湾特産の台湾人のアイデンティティーを表現するような
品々を、販売している。台湾の一筋縄ではない近代史がありました。

そういえば、今年の直木賞「流」の舞台は1970年代の台北
外省人祖父にまつわる孫と家族のミステリー。ちょっとその時代の雰囲気を
感じることができるでしょうか。