モンゴルでSustainabilityを見る
司馬遼太郎の「モンゴル紀行」によれば、モンゴル人は農業に関しては、
あまり良い印象を持っていないらしい。
モンゴルの遊牧民は、家畜の餌場を求め移動する。
何千年も、そうやって暮らして来ました。
そこをほじくり返す(農業)ことをすれば、二度と草は生えてこないのです。
餌場を失い北上せざるをえなかった。そこが今のモンゴルの地。
もちろん、今では農業もあります。旅の途中、広い広い小麦畑も目にしましたが
きっちり管理が行き届いている日本の田畑にくらべれば
どこかおおらかな感じがするのはモンゴルらしさかもしれません。
当然、モンゴルでは、食事に肉がないっていうことはありえないそうです。
そして、野菜はあまりお好みではない。
ビタミンは内臓やチーズから摂取することができます。
羊を一匹屠ってくれて、おもてなし料理をいただきました。
血の一滴もながさず(Bloodless Slaughtering)、毛も皮も
内臓も、何一つ無駄にしません。
そして糞は室内の燃料になります。
本当の持続可能(Sustainable)な生活が、ここにありました。