こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

京橋 1970s ~ 伝説のテアトル東京

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中野正貴の写真でいろいろ思い起こしました。子供の頃、よく遊びに行った京橋~銀座界隈。

京橋の上にかかる高速道路挟んで左にあるベージュのビルは、警察博物館。警察関係の展示や、お子様には警察官の制服を貸してくれて写真を撮るというサービスもあったと思います。

私が子供の頃は警察PRセンターという名前で、今の建物から2代前の古いビルでした。今のように、警察関係の展示とともに、上の階に剣道場がありました。

私はもっぱら屋上のローラースケート上に行ってました。決して広くはないのですが、100円ぐらいで靴を貸してくれて、時間制限なしで遊べました。屋上の上からは、京橋〜銀座界隈が見渡せた覚えがあります。今は銀座も高いビルが増えたので、ここの上に行っても遠くまでは見渡せないでしょう。

 

高速道路右、今KONAMIの新しいビルが立っているところに、テアトル東京という映画館がありました。中学生ぐらいになると、ローラースケートのことはすっかり忘れて、ここにくるようになりました。とはいえ、お小遣いの少ない中学生。友達のお父さんが、しばしば株主優待券を回してくれたのが大きかったのは確かです。

 

ぐわっと湾曲した巨大なスクリーンのスーパーシネラマ方式で、収容1000人を超える映画館で、当時の超大作といわれるような作品「2001年宇宙の旅」「スターウォーズ」「未知との遭遇」なんかがかかっていたの、覚えています。本当に、映画が娯楽だった。

 

同じ建物の地下に、テアトル銀座という名画座があり、わたしはどちらかといえばこちらに来ることが多かったかもしれません。テアトル銀座のほうは、この辺に入り口があったかも。

 

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 中野正貴の写真には、Theatre Tokyoの正面が写っています。垂幕が2本かかっているうちの「パピヨン」。私これ、確かにここで見たのです。

 

この年頃で見た「パピヨン」(1973)や「ミッドナイトエクスプレス」(1978)は、衝撃的でした。いずれも実話を元にした脱獄話で、こんな厳しい人生があるものかと。映画から得られるのは、エンターテイメントだけではないということを知りました。

 

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パピヨン」は、2017年リメークされ、スティーブ・マックイーンが演じたパピヨンチャーリー・ハナムが、ダスティン・ホフマンドガラミ・マレック が演じました。(未見)

 

「ミッドナイトエクスプレス」の監督、アラン・パーカーは今年お亡くなりになりました。

パーカー監督の「ミシシッピ・バーニング」から、アメリカ南部の社会問題を教えられました。名作青春映画「コミットメンツ」、もう一度ゆっくり見たいなあ。