こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「チャイニーズ・オデッセイ其の弐」 西遊記 大結局之仙展奇縁

イメージ 1

1995年作品
監督:ジェフ・ラウ  製作総指揮:ヨン・ゴッファイ
武術指導:チン・シウトン  脚本:ケイ・オン
出演:チャウ・シンチー、アテナ・チュウ、ロー・ガーイン、ン・マンタ、カレン・モク

其の壱の続き。ストーリーに関してはあえて詳しく語りませんが、チンポーと孫悟空
因縁に結末がやってきます。確かに、其の壱と同じように、繰り返しとナンセンスギャグが
炸裂しますが、なんだか違う空気が流れ始めます。結局チンポーは真実を悟り、孫悟空として
生きていかなければならない運命にあり、その運命と周囲の人たちとの出来ごと自体が
孫悟空を悟りに導くためのしかけのようなのです。結局、すべての登場人物は天界の
駒であり、チンポーやジーハ、ジンジンの報われない人生も、シナリオでしかない。
なんて考えると、空恐ろしい渇きを感じます。最後に孫悟空が見る、自分(チンポー?)と
ジーハの後世と思われる姿は、現世で報われなかった唯一の後悔への、わずかな救いで
あるのかもしれません。

とはいえ、混乱と笑いは残ります。ガーイン法師の“オンリー・ユー”、あいた口から
笑いがこみ上げます。