「文雀」 Sparrow
東京フィルメックス映画祭が始まりました。
フィルメックスでは毎年特別招待作品でお目にかかる、お馴染みジョニー・トー監督作品
「文雀」を見てきました。今年の夏ごろ、香港で上映されていた作品です。
香港島で観光客や一般市民をねらった4人のスリ集団。ある日謎の女に出会い、事件に
巻き込まれて行きます。
昨年この映画祭で上映され、12月に日本でも上映が決まっている「エグザイル・絆」とは
うってかわって、派手な仕掛けもガン・アクションもない作品ですが、ストーリーと
洒落た演出で見せていきます。古いアパート、薄暗い階段、込み入った裏道が、物語の迷路に
導きます。
そして何より、中環~上環あたりの、古びた建物や風景と、それらを切り取ったモノクロ写真が、
失われつつあるノスタッルジックな香港を見せてくれます。トー監督は、3年の歳月をかけて
この映画を撮ったということですが、力まず見せてくれます。
スリの親分ケイを、サイモン・ヤムが軽快に演じています。彼を頭に、ラム・カートン、
ロー・ハイホン、ロー・ウィンチョンが4人組のスリを、ミステリアスだがどこかはかなげな女を
ケリー・リンが演じています。
“文雀”は日本でいうところの文鳥のことです。“籠の鳥”も、ノスタルジックなもののひとつですね。
フィルメックスでは毎年特別招待作品でお目にかかる、お馴染みジョニー・トー監督作品
「文雀」を見てきました。今年の夏ごろ、香港で上映されていた作品です。
香港島で観光客や一般市民をねらった4人のスリ集団。ある日謎の女に出会い、事件に
巻き込まれて行きます。
昨年この映画祭で上映され、12月に日本でも上映が決まっている「エグザイル・絆」とは
うってかわって、派手な仕掛けもガン・アクションもない作品ですが、ストーリーと
洒落た演出で見せていきます。古いアパート、薄暗い階段、込み入った裏道が、物語の迷路に
導きます。
そして何より、中環~上環あたりの、古びた建物や風景と、それらを切り取ったモノクロ写真が、
失われつつあるノスタッルジックな香港を見せてくれます。トー監督は、3年の歳月をかけて
この映画を撮ったということですが、力まず見せてくれます。
スリの親分ケイを、サイモン・ヤムが軽快に演じています。彼を頭に、ラム・カートン、
ロー・ハイホン、ロー・ウィンチョンが4人組のスリを、ミステリアスだがどこかはかなげな女を
ケリー・リンが演じています。
“文雀”は日本でいうところの文鳥のことです。“籠の鳥”も、ノスタルジックなもののひとつですね。