一頭霧水 yat1tau4mou1seui2 --- わけがわからないこと、ちんぷんかんぷん、
昨日、発音・声調の違いによる言い間違いの例をいくつか学びました。
たとえば、この違い。
1) daam1sam1 / taam1sam1
2) sik6 yat1daam6 / sek3 yat1daam6
3) leng3jai2 / leng1jai2
<答え>
1) 擔心(心配する) / 貪心(強欲)
声調は同じ第一声ですが、日本人の苦手な無気音・有気音の違いでこれだけ違うものになってしまいます。
これは、言い間違ったら相手に誤解を与えかねませんねえ。
2) 食一啖 (一口食べる) / 錫一啖 (ちょっとキスする)
これは、第一声と第六声の違いのほかに、sik1"セック”という短い母音とsek6“セェック”というちょっと長い
母音の違いがありますが、ちょっとトリッキー。言いづらいし、聞き取りにくいのです。
俾我食一啖(私に一口食べさせて)
というところに
俾我錫一啖(私にちょっとキスして)
なんて言ったら、大変なことになります。
3) これは、どちらも文字では靚仔と書きますが、靚が第三声なら“イケメン”、第一声なら“ガキ”とか“若造”と
いうことになってしまいます。
香港人と広東語でお話をしていて、“一頭霧水”な顔をされたら、きっとこんな言い間違いをしているに
違いありません。あー、恥ずかしー。けど難しー。
ためになる授業でございました。