プラナガンの料理を紹介していました。手の込んだ、そして他では見たことのないような、手料理の数々。
それらの料理が盛り付けられていたのは、正にプラナガンの陶磁器、ニョニャウエアでした。
さて、ここは、シンガポールのプラナガン博物館。プラナガンの生活文化には、女性が
喜びそうな色鮮やかで美しいものがいっぱいあります。
ニョニャウェアは、中華風のモチーフを用いながら、中国の伝統にはないパステル調のピンクやブルーを
多用した陶器です。19世紀景徳鎮でプラナガン向けに作られ輸出されたものは、今はアンティークとして
クリスティーズなどでも高値で取引されているようです。
こういった色鮮やかな陶器は、おもにお祝いの席で用いられました。日本で好まれるような白地にブルーの
陶器は、お葬式や喪中の時に使われたんだそうです。
蓋と取っ手付きのカムチュンと呼ばれる大きめの器。湯ざましやスープを入れた
ようですが、ふたの上にちょこっと乗った獅子がかわいらしい!
石鹸置きは、ポプリなんか入れてもいいわよ~というのが、ショップのお姉さまのお薦め。
カムチュンのミニチュアは、シュガーポットになりそうです。
さて、TVで家庭料理を紹介していたBebeさん。番組内ではプラナガンの4代続くファミリーと
紹介されていましたが、カトン地区にある「ルマ・ベベ」というプラナガンショップを経営しています。
ビーズサンダルやプラナガンの女性の正装サロン・クバヤから伝統的なお菓子など、入ったら
手ぶらでで帰れないこと間違いなし、の素敵なお店です。シンガポールのカトン地区のお話は
また後ほど。