「宇宙人ポール」 Paul
2010年 アメリカ作品
監督 : グレッグ・モットーラ
今年はちゃんと、映画館で映画を見ようと思って、見た一作。
ここ何年か、いわゆる単館と呼ばれる小規模な映画館は、相次ぐ閉館・縮小の中、
見に行った渋谷のシネクイントは、まだ踏みとどまっています。
あの、一世を風靡した、お向かいのシネマライズは、現在3スクリーン中1スクリーンのみの営業という
寂しい限りの状況。「トレイン・スポッティング」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、「ムトウ 踊るマハラジャ」
いただきました。
参加し、UFOの聖地を巡る旅をしていた2人のオタク男が、アメリカ政府から逃亡した宇宙人に
遭遇します。
60年前に地球に不時着し、政府に匿われてさんざん協力させられた挙句、解剖されそうになって
逃亡を図ったポールですが、ビールとピスタチオを好み、煙草やらハッパを吸い、マービン・ゲイで踊ったり
この60年間ですっかりアメリカナイズされています。ちょっと危ない言葉も、巧みに使いこなし、
2人のイギリス人オタクのほうがよっぽどエイリアンなのです。
ポールは、政府だけでなくエンターテイメント業界にも影響を与えているようで、スピルバーグや
TV業界のコンサルタントもしていたようです。(笑)
シガニー・ウィーバーのカメオ出演も有り。SF、UFO、宇宙人がらみのパロディが分らなくとも、
十分楽しめます。
逃亡中、もちろん危険な目に合うわけですが、出会う人や出来事は、ゆるいけど、細かい笑いが満載。
この映画、緊張感の必要がなくて、妙に癒されてしまいました。
それにしても、目撃証言の宇宙人の顔って、どうしてみんなこういう顔なんだろう。
やっぱり政府が、事前に何か警告だかコントロールしてるんでしょうかねっ。こういうのが出てくるよって。
ポールだったら、会ってみたいかも。