こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「宇宙人ポール」 Paul

イメージ 12010年 アメリカ作品
 
今年はちゃんと、映画館で映画を見ようと思って、見た一作。
 
ここ何年か、いわゆる単館と呼ばれる小規模な映画館は、相次ぐ閉館・縮小の中、
見に行った渋谷のシネクイントは、まだ踏みとどまっています。
 
あの、一世を風靡した、お向かいのシネマライズは、現在3スクリーン中1スクリーンのみの営業という
寂しい限りの状況。「トレイン・スポッティング」、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」、「ムトウ 踊るマハラジャ
..... そして忘れもしません「恋する惑星」「ブエノスアイレス」等々、ここでは、数々の尖った名作を見させて
いただきました。
 
さて、この映画の主人公は、2人のイギリス人と一人の宇宙人。長年の夢だったアメリカのコミケ
参加し、UFOの聖地を巡る旅をしていた2人のオタク男が、アメリカ政府から逃亡した宇宙人に
遭遇します。
 
60年前に地球に不時着し、政府に匿われてさんざん協力させられた挙句、解剖されそうになって
逃亡を図ったポールですが、ビールとピスタチオを好み、煙草やらハッパを吸い、マービン・ゲイで踊ったり
この60年間ですっかりアメリカナイズされています。ちょっと危ない言葉も、巧みに使いこなし、
2人のイギリス人オタクのほうがよっぽどエイリアンなのです。
 
ポールは、政府だけでなくエンターテイメント業界にも影響を与えているようで、スピルバーグ
TV業界のコンサルタントもしていたようです。(笑)
 
随所に「未知との遭遇」や「E.T.」へのオマージュ、SF映画へのリスペクトが見受けられ、スピルバーグ
シガニー・ウィーバーカメオ出演も有り。SF、UFO、宇宙人がらみのパロディが分らなくとも、
十分楽しめます。
 
逃亡中、もちろん危険な目に合うわけですが、出会う人や出来事は、ゆるいけど、細かい笑いが満載。
この映画、緊張感の必要がなくて、妙に癒されてしまいました。
 
それにしても、目撃証言の宇宙人の顔って、どうしてみんなこういう顔なんだろう。
やっぱり政府が、事前に何か警告だかコントロールしてるんでしょうかねっ。こういうのが出てくるよって。
ポールだったら、会ってみたいかも。