マイマイ通りを南下した突き当たりにある了仙寺。
日米下田条約が締結されたところでもあります。
入り口のあたりから甘い香りが漂い、つられてふらふらと境内に入ると、
白と紫の花を枝いっぱいにつけた低木が。あまりの量に、どこか異次元にでも
迷い込んだよう。初めて見る光景でした。
和名は”においばんまつり”。漢字で書くと”匂蕃茉莉”。異国のジャスミンという
意味のようです。1000本余りの木が、5月になると満開を迎えます。
花は紫から次第に白に変わるそうです。
なぜこのお寺にこれだけの匂蕃茉莉が植えられているのかは不明ですが、
南米原産のこの花、下田に残る歴史の香りとしてぴったりなものでは
ないでしょうか。
ところでこれ、ジャスミンとはいいますが、実はナス科の植物で
ジャスミンとは別物なんですね。