高倉健さん
高倉健さん。また一人、素晴らしい俳優が逝ってしまいました。
享年83歳。うちの父と同い年だったんですね。
ご冥福をお祈りします。
偏った映画ばかり見ている私ですが、健さんの思い出を少し。
さすがに私は任侠映画時代の映画をオンタイムでは見ておりません。
60年代の学生さんたちが、その健さんの姿を自分たちに重ね合わせて
いたというのは、知りませんでしたね。
私にとっては、健さんはお父さんの世代。初めてみたのは10代の頃、
「幸せの黄色いリボン」を見たのを覚えてます。
健さんは、お父さんというよりはちょっと影のある(過去のある)感じの
役が多かったけど、その過去を封印して多くを語らずストイックに生きるという
ところが、我々のお父さん世代の心を打ったのかもしれません。
ハリウッド映画「ブラックレイン」。マイケル・ダグラスに全く
引けを取らない存在感。そういえば、この映画に出ていた松田優作も
若山富三郎も、今はもうこの世界の人ではなくなってしまってるんですね。
マイケル・ダグラスは、癌から復活したけど。
そして、2005年中国チャン・イーモウ監督の「単騎、千里を走る」。
高倉健さんは、中国でも尊敬される俳優でした。
2009年に雲南省に旅行に行った時、舞台となった地で
まだこの映画のポスターが貼ってあったのを覚えています。
孤高な立ち姿、俳優であることに向かう姿勢。謙虚で情に厚い人柄。
そんな姿は沢山の人の心にうったえたのでしょう。
白沙は、映画のロケ地の一つでした。この橋、映画にも出てくるはず。
今更ながら、もっとゆっくり健さんの映画を見てみようとおもいます。
余談ですが、高倉健さんが主演し、中国で初の外国語映画上映となった
リメイクが決まっているようです。