『ブリッジ・オブ・スパイ」 Bridges of Spies
映画『フ?リッシ?・オフ?・スハ?イ』予告編
2015年 アメリカ作品
脚本:ジョエル&イーサン・コーエン
捕虜の交換交渉に関わることになったのが、保険専門の弁護士ドノバンだった。
内容が内容だけに、ずっしり重くて暗い映画だとおもって身構えて
見に行ったのです。確かに、重苦しい内容ですが、それを感じさせず
ドラマに引き込んでいくのは、弁護士ドノバンの人間的魅力のためと
言えると思います。142分、全く長く感じさせません。
家庭では良き夫、良き父。社会的にも貢献している良き市民。
決して突出したヒーローではない彼を支えたのは、「すべての人間は
同じように大切」という、シンプルで自明の理ともいえる信念でした。
そして、ソ連のスパイもまた自分の信念を貫く。
大量の兵器も、政治的駆け引きも、心理戦も、すべて人間が引き起こした
ものではありますが、武器一つ持たず立ち向かうことができる人間が
存在したということに驚きます。
やっぱり、真実に勝る物語はありません。