こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

試写会 春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ

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マクダル&マクマグの、テレビシリーズ3話を見ることができました。

日本の30分アニメを見慣れた日本人はちょっと驚くかもしれませんが、各回の絵が
一般的なアニメのセル画だったり、CGだったり、水彩画のようであったり、切り絵の
ようであったりと、回によって、あるときは30分の間でずいぶん変わるのです。
物語も、30分でまったく違った2つのエピソードが語られたりします。時には
香港の人たちにとって、とても現実的なストーリーであったり、時にはナンセンス・
ギャグ、時にはファンタジック、時には哲学的ともいえる内容だったりするのです。
テレビアニメなのに、非常に作家性の高い作品だと思います。03年には、映画版が
アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞しています。

マクダルは、ちょっとボーっとしてるけど、優しい子供。はっきりは語られませんが、
実は母子家庭で、生活が厳しいのかもという現実があります。マクマグはマジメで
賢くてスポーツもできる優等生。でも、コブタなのにお父さんとお母さんは人間です。
はっきりとは語られませんが、実は養子だという現実があります。でも、愛情は
いっぱいだから、そんなことは関係ないみたい。時には悩み、時にはやさしく、
またある時はボケかましたり。自分らしく生きていく彼らに癒されます。

ホンワカしたキャラクターたちやストーリー展開とはちょっと分離してしまいそうな
リアルな香港の風景は、原作者が大友克洋の「MEMORIES」を見て思いついたようです。
厳しい現実生活のなかで幸せを見出しているキャラクターたちを、応援したくなります。

そして、昔子供だったことがあるすべての大人たちは、胸キュンになることの
できるエピソードもあり。DVDが発売されますので、是非見て下さい。