こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

「あの日、欲望の大地で」 The Burning Plain

2008年アメリカ作品
監督・脚本:ギジェルモ・アリアガ
出演:シャーリーズ・セロンキム・ベイシンガージェニファー・ローレンス

レストランのマネージャーとして生活をするシルビアは、行きずりの情事を繰り返し
人との関係を拒み孤独に生活している。彼女のもとに、見知らぬメキシコ人があらわれる。
彼女の娘を連れて。

離れた町に住み、お互い家族を持つ男女が恋に落ちる。二人は荒野に佇むトレーラーハウスを
借り、情事を繰り返す。女の娘が、母親の不審な行動に気づく。

トレーラーハウスの爆発事故で亡くなった不倫の男女。それぞれの残された家族の
息子と娘が出会い、許されぬ恋に落ちる。娘には、誰にも言えない秘密があった。

現在と爆発事故の前と後の3時点のストーリーが、切れ目なく交錯します。不倫をする男女も
その家族も、心に言えない傷を持ち、乾いた心をいやすために何かに駆り立てられる。その
欲望のために何かが狂い、不幸になってしまう。辛い人生です。誰が悪いのかなんてわからない。
人間だれもが持つ弱さを、むき出しにして見せられたような気がします。そして、その
背負った十字架と、向き合わずには前に進めないのです。

シャーリーズ・セロンも、キム・ベイシンガーも、重荷を背負って張りつめた女の心情を
切ないくらいに演じています。

会社帰り、いっぱいいっぱいな頭の状態で、見る映画ではなかったですねー。
重さがのこります。この女の人、本当に幸せになれるんだろうかと思ってしまう。
でも、最後の娘の言葉に、一筋の光をみることはできますが。