「アンディ・ラウ　ダンス・オブ・ドリーム」　愛君如夢　Dance of A Dream

2001年香港作品

もう、10年も前の作品になりますが、アンディ・ラウとサンドラ・ンという、珍しいコンビの

のラブコメ映画。見どころは、もちろんダンス・スクールの先生を演ずるアンディですが、

さらりと心に残る、そんなに若くはない女性と、未だ野望達成途上の男の話。

ダンスはかっこいいもの、愛想はいいがちょっと計算高いアンディと、

以前のドタバタイメージではなく、現実的ではあるもののなんだか可愛い

サンドラを見ることができます。

アンディのコンサートにも登場するダンサーのお姉さまが、スクールの教師として出演。

息のあったダンスを見せておりますが、クール・ビューティのアニタ・ムイとの絡みとタンゴも見もの。

この2年後には癌でなくなるアニタ。最後から2番目の出演映画となってしまいました。

もうひとつの見どころ。アンディが、レスリー・チャンの物まねを披露しています。

丁度この年のレスリーのコンサートで話題になった、レスリーの長髪＆スカート姿で

山口百恵の「さよならの向こう側」のカバーバージョンを歌っております。

レスリー本人も絶賛したという話ですが、そのレスリーも2年後に他界。上映当時は

爆笑をさそったと思われるシーンですが、今や切なくなってしまいます。

ほんの一昔前のことですが、映画に表れる風景にも時代を感じてしまいます。

この映画が製作された時点では、小さいほうのIFC（国際金融中心一期・One IFC)は

出来ているものの、まだ大きいほうのIFC（国際金融中心二期・Two IFC)のは

まだ建築中のようです。アンディ演じるラウ先生が見上げて成功をイメージするのも、

小さいほうのIFCです。

2001年12月の香港。ほんと、まだこんなだったんですね。

ダンススクールがある、丘の上の赤レンガの建物はどの辺なんだろう。周囲は高層アパートが

経っているようですが、スクールのビルは英国植民地時代のものと思われる、趣のある建物でした。

映画が、うつりゆく香港の人も風景も残してくれます。当作品は、日本ではDVDでご覧いただけますよ。

こぶー休息中！