こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

試写会 リトル・イタリーの恋

何の前知識もなく行ったら、2004年のオーストラリアの作品でした。
なぜに今頃公開かと思いましたが、「君に読む物語」のジャン・サルディ
初監督作品にして、タッチのやさしいラブロマンス。長谷京似のヒロインは
イーオン・フラックス」にも出演の美少女ということで、話題ができたのかもしれません。

さて、話はメルボルン近郊のイタリア人移民が住む町。仲の兄弟がいましたが、
弟はハンサムで要領の良い子であるのに対し、お兄ちゃんは内気でマジメで
ぱっとしない。お兄ちゃんはイタリアから嫁をもらうべく、何度も写真付き手紙で
見合いをするにもかかわらず、全敗状態。で、なんと自分の弟の写真を送って
しまうのです...

1950年代頃といえば、第二次世界大戦後で敗戦国のイタリアは貧しく、年頃の
女性は国に適当な相手を探すのは難しかったことでしょう。だからこんな写真見合いが
あったに違いありません。そういえば、日本から海外に移民した人たちにも、こんな
写真見合いがあったって話も聞きます。

でもこの話、登場人物には何の悪意も感じられず、人も風景も恋愛の仕方も、現代の
私たちから見ればとってもレトロではありますが、今を生きるために置いてきてしまった
シンプルな感情を思い出させます。

Maldonのようなかわいい街並みと、なだらかな起伏の多い風景と、道路の脇に立つ
ガム・ツリーと乾いた青い空を見て、久々にオーストラリアに戻りたくなりました。