こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

ダヴィンチ・コード

昨日カンヌでも上映になったようですね。キリストに関わるお話で、厳格なカソリックの方々には評判が悪いようですが、キリスト教徒でない多くの日本人には複雑な感情を抱くこともなくエンターテイメントとして楽しむことができます。ただし、キリスト教についての基本的な知識が絶対的に少ないため、ほんとの面白さや謎を解明したときの衝撃などは欧米人よりは少ないでしょう。それでもやっぱり原作読んだ人が多いようで、映画が終わった後原作の話をしている人が多かったです。

映画はほとんど原作に沿って作られています。本は読んでも、ルーブルその他関連場所に行ったことのない人にとってはリアルで臨場感あって良い感じ。でも、暗号解読などのディテールについては原作読んでないとつらいでしょう。配役は、私的にはラングドントム・ハンクスってのがイメージに合わず。もっとシャープで身のこなしの早い、ハンサム中年のイメージなんだけどな。ツイードのジャケットも来てなかったし。ソフィー役オドレイ・トトウも、ちょっと舌足らずな英語と容貌のせいか、警察官には見えず。最後のソフィーの生い立ちの落ちが、原作とはちょっと変わっているのはなぜ?

次回作(たぶん「天使と悪魔」)の映画化が難航しているようですが、舞台がカソリック総本山のバチカンで、自分たちが冒涜されるともとれるような映画、撮らせてくれっていうのは難しいでしょうねえ。それでなくても、最近はキリスト教の歴史が覆るような考古学上の発見がされています。歴史は勝者によって作られるっていうのは明白な話ですが、科学によって権威が覆るってのは、スキッとしますねえ。