こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

ジャスミンの花開く

先週見た映画を一本。昨年の東京国際映画祭でも上映された映画です。チャン・ツィイーが3役、「ラスト・エンペラー」のジョアン・チェンが2役、3世代に渡る母と娘の物語です。

チャン・ツィイーが、1930年代、1950年代、1980年代に20才前後の年頃の娘を演じます。この年代の女の子って、自分の夢や恋に夢中になっているときは誰がなんといっても無駄なのね。いつの時代も同じです。娘とは距離をおきながらも、実は同じような道をたどってきているから娘の行く末がことが手に取るようにわかる。過去の後悔から、口うるさくならざるおえないのでしょう。この映画を娘の立場から見るか、母の立場から見るかでちょっと違ったテイストになるかもしれません。

設定的には、上海のブルジョア階級に属する母娘。実際には戦争や革命、文革の時代を何事もなく無事に通り過ぎ、同じところで生活を営むことができたかどうかとは思います。でも、上海の黄金の時代や人々の暮らしの違い、時代風俗の流れが、個々のエピソードの中に描かれています。