こぶー休息中!

引っ越して来ました。おばブーの旅(主に香港)と映画の日々。

TIFF 2016 コンペティション部門 シェッド・スキン・パパ 脱皮?碧?碧


【コンペティション(Competition)】『シェッド・スキン・パパ(Shed Skin Papa)』

2016年 中国・香港作品
監督:ロイ・シートウ
出演:フランシス・ン、ルイス・クー、ジェシー・リー、ジャッキー・チョイ


今年も行ってきました、東京国際映画祭
今回は、チケット販売がシステムエラーのために大混乱。
結局、香港映画と台湾映画の2本だけの鑑賞となりそうです。

さて、1本目の「シェッド・スキン・パパ」。佃典彦原作の戯曲を
舞台演出家であるロイ・シートウが、映画作品として初監督した作品です。

映画監督であるティエンは、映画の失敗で借金を抱えてヤクザに追われ、
妻には離婚を責められ、アルツハイマーの父親を残して母親も亡くなってしまう。
人生に絶望していた頃、なぜか父親が脱皮を始め、若返り始めたのだ。

男の人にとって、父親への愛情とは複雑なところがあるのかもしれない。
一緒に楽しい時間を過ごしたこともあっただろうし、理解し合えなかった
こともあるでしょう。そんな父親が、脱皮して10歳づづ若返って現れることで
彼の本当の人生を見ることになるのです。

そして、一人の男の人生からは、香港の歴史も見えてきます。

なんだかとってもシュールな話で、展開も突飛なファンタジーなんですが
時におかしく、暖かく、ちょっと切ない話になっているのです。
昔の家が目の前に広がっていたり、いないはずの人がそこにいたり、
突然空を飛んだり。この感じ、まれに見る濃厚な色のついた夢のよう。

もう一回、ゆっくり見たいなこの映画。

一人の男の10代から80代までの人生の様々なステージを、一人で
演じ分けた、フランシス・ンの演技力には脱帽。何しろその各ステージの
人格が、同じ場所に一気に現れて、お互いを批判したりしてるんですよ。

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上映後のQAには、監督・原作者・出演者一同が登壇!

私の並びの席に中年女性と子供がいて、上映中は妙に爆笑していたのですが
何とルイス・クーの子供時代を演じた子役さんでした。劇場後方から
現れたフランシス・ンが、抱えて舞台に上がって行きました。